危険な石積み擁壁の特徴
危険な擁壁トラブル
所有者の管理義務
崩壊の恐れのある危険な擁壁は経年劣化によるものや構造によるもの、基準が満たしていないものなど様々な原因により発生します。
また建築確認申請や検査が不要とされている石積みや擁壁もあるなか、安全性については所有者の管理に委ねられています。
また現行の法律では擁壁についての維持管理は所有者に管理責任があるのが現状です。
危険な擁壁の特徴と種類
空積み石積み擁壁
危険な石積みの代表格とも知られる空石積み擁壁。石のピースを積み重ねただけの非常に危険な石積み擁壁です。
表面だけモルタルで処理されている場合も多いので、目視だけでは確認が難しいのも特徴です。
玉石の石積み擁壁
玉石の空積み擁壁は耐久性などに問題があるため建築確認が必要な場合の擁壁として認められていません。
2段積み擁壁
写真のような増し積み擁壁は石垣や擁壁の上に更に別の擁壁を重ねた非常に危険な構造です。1段目の擁壁を施工した時には考えていなかった2段目の荷重や土圧がかかるため危険な擁壁の構造です。
張り出し床板
擁壁の下に建てた柱で鉄筋コンクリート床板を支えた構造。 既存の石積みや擁壁に負担がかかり非常に危険な状態です。