石垣・擁壁補強・地震対策の専門家 ステップワークです。
今回はお家の地震対策についてお話させていただきます。
みなさんは地震対策として、思い浮かべるのはどのような事でしょうか❓
お家の建物の耐震補強❓屋根の軽量化❓家具の固定❓
👆
上記すべて正解です 🙂
しかし、他にとても重要なことがあります。
それはお家を支えるコンクリートの基礎です。
基礎のコンクリートが劣化していると、地震時にお家がすっぽり抜ける可能性があります(コンクリート基礎が崩壊して、建物が基礎から分離して倒壊する現象)
では、劣化はどう見極める❓
①コンクリートの年数
②コンクリート基礎の構造
③コンクリートの中性化・塩害・アルカリ骨材反応(少し専門的なのでセルフチェックは難しいかも)
④ひび割れ➡今回はひび割れについてご説明します 🙂
写真のようなひび割れはかなり悪化しています。
コンクリート基礎のひび割れは、ヘアークラックと構造クラックがあり、ヘアークラックはひび割れ幅が0.3㎜以下、深さ4㎜以下と言われています。
ヘアークラックは構造クラックに比べれば、まだ症状は低いと思われますが、この3㎜以下の幅のひび割れが大きな問題に発展する可能性が...
構造クラックの写真
危険度がわかります。
コンクリートや基礎にこのようなひび割れがある場合は、エポキシ樹脂による注入補修をおこないます。
小さなひび割れでも注意が必要です。
ひび割れが発生している場所から、雨水や空気が侵入すると耐食性が失われて、酸化することでコンクリート内部の鉄筋が腐食して強度不足になってきます。
また、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、基礎コンクリートを押し出してコンクリートが崩壊していきます。この現象をコンクリートの爆裂現象といいます。
そのため、コンクリートには補修が重要になってきます。
小さなひび割れは、エポキシ樹脂による低圧注入でひび割れ箇所を補修していきます。
コンクリートに傷口を治療して塞いであげるイメージです。
エポキシ樹脂をひび割れ奥まで注入したまま、約24時間そのままの状態でおいておきます。
ゴムの力で自動的に注入してくれます 🙂
注入後に綺麗に表面処理して完成です!
コンクリート基礎はお家を支える重要な部分です。
築年数が新しいお家でもひび割れ発生している場合もあるので、少しでも気にかけてメンテナンスする事で耐震対策になると思います。
ご参考になれば幸いです。